守りたい ただあなただけを
イズミから地図を貰うと、
広げてエイダと共に見る。
「アルトに続く公道が1つしか無いのが仇になったな。
恐らく自衛部隊の連中はがっつり固めてるだろう。」
「・・・リューマ・・もう方法は一つしか無い。」
エイダは地図の枠を飛び越えた、空中を指さす。
「こうなっては、まともなルートで行くという選択肢は無くなった。
ここにテナーとアルトに跨がる“エレベスト”という山がある。」
「・・・なるほど・・山越えか。」
「テナー側は険しい山岳。
アルト側は極寒の山岳。
広大な山だ。
ここなら追っ手も来ないはず。」