守りたい ただあなただけを
――――――
「生まれた所や 皮膚や目の色で♪
一体この僕の 何が
分かるというのだろう♪」
もうすぐ陽が沈む刻、
いつもの場所に着くと、夕陽に向かって小さな声で今日も歌を歌っている親友の姿があった。
「青い空の真下で・・・・
青い空の真下で・・・。」
「リューマ。」
僕の呼びかけに気づき、
こちらを振り返った。
「よお。」
『ワン!』
「うん。」
僕よりも先に親友へ挨拶を返したコロが一目散にその足元へと走る。