守りたい ただあなただけを
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ラバル様が病床に倒れた事が王宮中に伝わってから、
すぐにヴィックスが幹部の者達を集めた。
円卓会議場に座る皆、その表情は暗い。
「・・助からないのですか!?」
主治医の説明をヴィックスが皆に伝えると、矢継ぎ早にこの質問が飛び交う。
「それがしだってラバル国王が病に打ち勝つことを信じたい。
だが・・万が一にも備えて私達は準備をしなければいけないんだ・・。」
ヴィックスも言葉を絞り出すようにして皆に訴える。