守りたい ただあなただけを
「・・・ムネン ダ・・・・。」
「何を仰いますか・・。
先程ドクターが薬を投与しました。
直に体を巡って、
快方へと向かう見込みでございます。」
「・・・・・・カラダ ヨク ワカル・・・
オレ ハ・・・モウ・・・・。」
「お気を確かにお持ち下さい。
“病は気から”
という言葉がございます。
あなたはこの国の王。
病魔に負けている場合ではございません。」
「・・・・・・・・・。」
再びラバル様は微かに開いた目を閉じて、
苦悶の表情を浮かべられる。
右手を布団の中に戻すと・・・
我慢していた涙が目から溢れてきた・・。