守りたい ただあなただけを
ヨバル国王様のお子、次男リバル様は私の2つ歳下の引っ込み思案な性格の王子だった。
幼い頃からあまり自己主張をする事もなく、兄のラバル様とは対照的なお方であった。
体を動かすことがお嫌いなのか、
武術や馬術はまるで苦手で、
かといってヨバル国王様やラバル様のように頭が切れるわけでもない・・・・
と言ったら失礼になるが・・。
「いつまでいるの?カズマはみんなの所に行きたいんでしょ?」
「私はリバル様と一緒にここで頂きます。」
「・・・・部屋汚さないでよ。」
「それで博士。
今日は何を見られていたんですか?」
「カズマ・・もうその遊びはいいよ。
僕だってもうすぐ15歳だ。」
「失礼しました。」