蒼い月と紅の灯火

さっきまで怖かったはずなのに怖くない。
それはどうしてだろう。




機嫌がいいからだろうか。
わからない。




「何処に……」




聞こうとした瞬間着地した。
それは見覚えのある場所だった。




「俺の家」




「だよ、ね……」




蒼兎の家と殆ど変わらない朔夜の家。
朔夜の方は夜の月って雰囲気だ。





昼の月のが好きだけど……。




「でも、どうして?」




「自由にしてなよ」




「う、うん……」
< 139 / 156 >

この作品をシェア

pagetop