蒼い月と紅の灯火

「別に……」




蒼兎が好きなんだから……。
俺が傷付くようなことを言われるのは仕方ない。




朱里に悪気はないんだろうけど、甘すぎる。




俺だったら……。
俺だったら?




どうする?




蒼兎になくて、俺にあるもの。




それは……。




「朔夜?」




「あぁ……そう、か」
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