蒼い月と紅の灯火

「ふーん、なら尚更最高だわ」




「なっ……!?」




二度、三度と、また唇を奪われる。
回数を重ねるごとにそれは激しくなって……。




「や……」




もう、自分の中で何かが限界だ。
そう思ったとき……。




「何やってんだよ……」




とても、低い。
蒼兎の声が聞こえた。




「おー、意気地無しの蒼兎くんじゃないですか」




「ふざけんなよクソ兄貴!」
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