蒼い月と紅の灯火

それがとても懐かしい。
昔は遊ぶとき良く並んで走っていた。




それがまた出来るなんて、嬉しくてたまらない。
こんな状況じゃなければ、だけど……。




「長!」




「君らはあの滅びた里の……!」




どうやら長は私達を知っているらしい。
そんなことを考えているうちに、武器をもった人間が押し寄せてくる。




「しつこい奴等だな……」




「暗!」




「なんだ!? 前が見えない!」




「今のうちです、はやく!」




「すまない! 恩に着る」




長を里の外まで守りながら走る。
すると、朔夜は他の人達と一緒に逃げていた。




「流石朔夜!」




「いつのまに名前呼びに戻ってるわけ!?」




「蒼兎、生きてたか……!」




「生きてちゃ悪い!?」




また恒例の兄弟喧嘩が始まる。
それをみて他の人達はおどおど。




「二人とも、それは後にして」




「朱里ちゃーん!」




「ごめん」

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