君の声を聞かせて
「おはよー。ハンカチ返しに来てくれたの?」
相変わらずの向日葵スマイル…朝からまぶしーですわ。
いや。この人ほんとに謎すぎる…
私が来るのわかってたの…?
もしかしたらただの自意識過剰な感じの人なの…?
もう1回会ってみても謎は深まるばかり…
よし、こうなったら思い切って聞いてみるしかないか。
「ハンカチを返しに来たのもあるんですけど…先輩に聞きたいことがあって…」
「え、なになに?」
ここじゃ…ちょっと話しづらいな…周りの人に聞かれたくないし…
「あの、ここじゃ話しづらいんで…場所変えてもいいですか?」
あれ?私、なんか告白するみたいじゃない…?
「ん?別にいーけど。」
どこら辺がいーかな…屋上なら誰もいないか。
屋上を目指してひたすら階段を登る。その道中何人かにすれ違ったんだけど全員先輩と挨拶してる…
3年生の男子…
「よー、真はよー。」
3年生の女子…
「真~後輩たぶらかしてんのー?笑」
教頭先生…
「高井くん。おはよう。」
2年生の男子…
「真先輩!はよーざいますっ!」
いやいやいや!先輩何者なの?!