私は強くない
「さっきから奥菜、一言もしゃべってないじゃないか。どうした体調でも悪いのか?」
都築は一言も話をしない拓真に話を振った。
やっと想いが叶ったと、今、名取から話を聞いた都築は、慶都の元カレが奥菜で二股をかけられ、あげくに捨てられた今までの経緯を聞いて憤っていた。俺も話をすると。
都築は、同じテーブルにいた金谷にも、話をした。俺がする、と。
「…い、いや大丈夫です…よ」
「奥菜も男として、どう思う?二股はありか?俺は結婚して5年経つけど、妻以外に目は向かないんだけどな?結婚と付き合ってる時は別物か?」
「…いや、そ、それは。私も二股…なん、て」
歯切れが悪い。
現状を知る美波達は思った、どの口が言ってんだ?と。
二股かけてたじゃないか、と。
そして、それを聞き逃さなかったのが、橋本だった。
「お、お前よく、そんな事言えるよな!」
拓真の顔が引きつった。
ただでさえ、陽一も木村も香里もいる状況で、自分自身が二股なんてしないって言った所で、納得なんてしてもらえないことは承知していたが、橋本まで同席してしまったから、いつ爆弾が落とされるのか、ビクビクしていた。
言葉に詰まる拓真。
それに、トドメを美波が刺していく。
「奥菜、あんた彼女いるじゃない?結婚するって言ってたじゃない。もしかして浮気とかしてるの?本当だったら信じられない」
「いや、浮気って………っ」
もう出す言葉がなくなっている拓真。
「なんだ、奥菜は浮気した事があるのか?」
柏木が話に参加したのをきっかけに、都築が話を振った。
「柏木部長は、もし、もしですよ?社内の人間に、この姪御さんの香里さんの相手がいたらどうしますか?」
拓真の顔が、もうダメだと言っていた。
都築は一言も話をしない拓真に話を振った。
やっと想いが叶ったと、今、名取から話を聞いた都築は、慶都の元カレが奥菜で二股をかけられ、あげくに捨てられた今までの経緯を聞いて憤っていた。俺も話をすると。
都築は、同じテーブルにいた金谷にも、話をした。俺がする、と。
「…い、いや大丈夫です…よ」
「奥菜も男として、どう思う?二股はありか?俺は結婚して5年経つけど、妻以外に目は向かないんだけどな?結婚と付き合ってる時は別物か?」
「…いや、そ、それは。私も二股…なん、て」
歯切れが悪い。
現状を知る美波達は思った、どの口が言ってんだ?と。
二股かけてたじゃないか、と。
そして、それを聞き逃さなかったのが、橋本だった。
「お、お前よく、そんな事言えるよな!」
拓真の顔が引きつった。
ただでさえ、陽一も木村も香里もいる状況で、自分自身が二股なんてしないって言った所で、納得なんてしてもらえないことは承知していたが、橋本まで同席してしまったから、いつ爆弾が落とされるのか、ビクビクしていた。
言葉に詰まる拓真。
それに、トドメを美波が刺していく。
「奥菜、あんた彼女いるじゃない?結婚するって言ってたじゃない。もしかして浮気とかしてるの?本当だったら信じられない」
「いや、浮気って………っ」
もう出す言葉がなくなっている拓真。
「なんだ、奥菜は浮気した事があるのか?」
柏木が話に参加したのをきっかけに、都築が話を振った。
「柏木部長は、もし、もしですよ?社内の人間に、この姪御さんの香里さんの相手がいたらどうしますか?」
拓真の顔が、もうダメだと言っていた。