私は強くない
「…あのっ、叔父さん!ごめんなさいっ…」
柏木部長は頭を下げて謝る香里に、驚いている。どうしたんだ?何があった?と。
「ごめんなさい…っ、倉橋さんから彼氏さんを奪ったのは、私なのっ…」
その場にいた全員が、驚いて香里を見た。
柏木部長と都築課長、橋本君は、嘘だろ?ってなってる。
どうして?
「香里、ほんとなのか!さっきの倉橋の話じゃ、お前の事も騙したって言ってたが…」
あまりの衝撃に柏木部長は、何から聞いていいのか、困惑していた。
「ごめんなさい、ごめんなさい。私が悪いの…」
「何言ってるの?あなたの事は内緒にするつもりだったのに、自分から傷つきに行かなくてもいいじゃない。これ以上傷つかなくてもいいでしょ?」
私達のやりとりを黙って聞いていた、拓真。
そして、私と香里を睨みつけていた。
怯えてるだけなら、まだ救い甲斐があるかと思ったのに、腹を立ててるなんて、もう無理。
「拓真!あんた、こんなになってもまだ黙ってるつもり?そんなに自分の保身が大事?私の事はもういいわ。でも彼女にここまでさせといて、どうして謝れないの?悪かったって言えないの?自分は関係ない、引っかかったお前が悪いって言いたい訳?ふざんけなっ!あんたって男、ちゃんと見れてなかった私もバカだけど、それ以上の救いようのないバカよっ」
「お前なんかに、何が分かるんだよ!」
「分かりたくもないわよ!下半身の節操がない頭の弱い男の事なんて。誰だって、悩みがあって当たり前でしょ。それを浮気していいなんて理由にならないでしょ!年上の女に飽きたなら、言えばいいでしょ?誰が結婚迫ったのよ!若い子がいいなら、正直に言えばよかったでしょ?飽きたから別れてくれ!嫌いだって、そこまで言われたら、私だって別れるわよ」
「…っ…」
ちょっと行ったつもりで、私に何倍も言い返された拓真は、黙ったまま頭を下げた。
「…すみません…でした」
「謝るのが遅いっ。言われたからって言うもんじゃないだろ。奥菜、お前の処分は追って出すから、会社から連絡するまで、自宅待機しておけ。分かったな」
「は、はい」
帰れ、と。 都築課長に言われ拓真は肩を落としながら帰って行った。
柏木部長は頭を下げて謝る香里に、驚いている。どうしたんだ?何があった?と。
「ごめんなさい…っ、倉橋さんから彼氏さんを奪ったのは、私なのっ…」
その場にいた全員が、驚いて香里を見た。
柏木部長と都築課長、橋本君は、嘘だろ?ってなってる。
どうして?
「香里、ほんとなのか!さっきの倉橋の話じゃ、お前の事も騙したって言ってたが…」
あまりの衝撃に柏木部長は、何から聞いていいのか、困惑していた。
「ごめんなさい、ごめんなさい。私が悪いの…」
「何言ってるの?あなたの事は内緒にするつもりだったのに、自分から傷つきに行かなくてもいいじゃない。これ以上傷つかなくてもいいでしょ?」
私達のやりとりを黙って聞いていた、拓真。
そして、私と香里を睨みつけていた。
怯えてるだけなら、まだ救い甲斐があるかと思ったのに、腹を立ててるなんて、もう無理。
「拓真!あんた、こんなになってもまだ黙ってるつもり?そんなに自分の保身が大事?私の事はもういいわ。でも彼女にここまでさせといて、どうして謝れないの?悪かったって言えないの?自分は関係ない、引っかかったお前が悪いって言いたい訳?ふざんけなっ!あんたって男、ちゃんと見れてなかった私もバカだけど、それ以上の救いようのないバカよっ」
「お前なんかに、何が分かるんだよ!」
「分かりたくもないわよ!下半身の節操がない頭の弱い男の事なんて。誰だって、悩みがあって当たり前でしょ。それを浮気していいなんて理由にならないでしょ!年上の女に飽きたなら、言えばいいでしょ?誰が結婚迫ったのよ!若い子がいいなら、正直に言えばよかったでしょ?飽きたから別れてくれ!嫌いだって、そこまで言われたら、私だって別れるわよ」
「…っ…」
ちょっと行ったつもりで、私に何倍も言い返された拓真は、黙ったまま頭を下げた。
「…すみません…でした」
「謝るのが遅いっ。言われたからって言うもんじゃないだろ。奥菜、お前の処分は追って出すから、会社から連絡するまで、自宅待機しておけ。分かったな」
「は、はい」
帰れ、と。 都築課長に言われ拓真は肩を落としながら帰って行った。