好きって言わなきゃヤダ。【完】
「あの…。」


「なに。」


「瑠衣君がアタシの目の前に居るのって、幻じゃないよね?」




瑠衣君が目の前にいる。


アタシを見ている。


ちょっと信じがたい光景だ。




「現実だよ、バカ。なに襲われそうになってんだよ。バカじゃないの?」


「あっ!バカって2回も言った…!」


「うるさいな~…。バカなんだから、しょうがないじゃん。」




うっ…。確かにそうだ。


瑠衣君に何も反論することが出来ない。




「瑠衣君…。アタシのこと、どうして助けてくれたの?」




アタシはジッと瑠衣君を見上げる。




瑠衣君が居なかったら今頃アタシどうなってたんだろ…。




それを思うと少しだけ怖くなる。




< 158 / 405 >

この作品をシェア

pagetop