好きって言わなきゃヤダ。【完】
「じゃーね乙羽ちゃん♪」


「2度とアタシに話しかけないでっ!」




桜田先輩は全く懲りた様子もなく


明るい調子でこの場を去って行った。




途端、一気に緊張の糸が途切れる。




「ちょっ、おい。大丈夫かよ。」




地面に崩れ落ちそうになるのを


見事、瑠衣君が受け止めてくれた。




「あっ…。ごめん…気が緩んじゃって…。」




アタシは壁に背を預け、大きく息を吐く。




色んな事がありすぎてちょっと頭が動転してる…。




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