好きって言わなきゃヤダ。【完】

無意味と分かっていても、


どうしても泣いてるなんて思われたくなかった。




「意地っ張りっていうか…そんなとこまでプライド高いんだ。」




…そんなの言われなくても、分かってるもん…。




「…でも、今だけはそのプライド守らせてあげるよ。」




「えっ…。」




腕をグッと強引に引かれたかと思うと


アタシのおでこは瑠衣君の胸元に当たっていた。




そして後頭部へ優しく瑠衣君の手が添えられる。




「る、瑠衣君…？」




「ほら、俺見てないから思いっきり泣いていいよ。あ、泣いてないんだっけ。」