好きって言わなきゃヤダ。【完】
「仕方ないじゃん。流石にあんなことあった後で、1人で帰すわけにもいかないし…。俺もそこまで鬼じゃないから。ホント、仕方なく…だけどね。」




仕方なくって、2回も言ったよね。




ああ、アタシってば相当瑠衣君に迷惑かけちゃった…。




これで余計嫌われちゃったら


それこそ瑠衣君を落とせなくなっちゃうよ。




「ごめんね…。」


「なんであの男の誘いについてったの?」




隣を歩く瑠衣君は横目でアタシの返事を待つ。




「それは…瑠衣君がアタシに落ちてくれないから…。気分転換しようと思って。」




これじゃ、瑠衣君のせいみたいじゃん。


いや、本当のことなんだけどさ?




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