好きって言わなきゃヤダ。【完】
■□ BATTLE 4 □■

王子が不機嫌な理由

♡♡♡




「理仁君っ!瑠衣君は、どこにいるわけ!」


「えっと、それは…。」




帰りのHRを終え玄関で待ち伏せをしていたアタシは、


理仁君を捕まえるや否や、壁ドンをしていた。




そんなアタシを苦笑し困った様子を見せる理仁君。




「お昼休みも会えなかったし、帰りもいないんだけど。」


「ご、ごめんね乙羽ちゃん…。実は瑠衣に、俺の居場所を教えるなって口止めされてて…。」




くっ、口止め…!?


ナ、ナゼ…口止めなんて…。




…もしやアタシ…瑠衣君に避けられてる!?




目をパチパチとさせながら


力なく壁ドンから理仁君を解放する。




「昨日、瑠衣となにかあった?喧嘩とか、したの?」




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