重なるてのひら ~ふれあう思い~
「ねっ!このお財布が良いかな?」

「このキーケースは??」

「マフラーって使わないかな?」

「あっ!このセーターは??」

決まらないよぅ~

冬休みに入った今日

私は明日に迫ったクリスマスイブのプレゼントを買いに

はぁちゃんと来ている。

今年は、イブが金曜だから

イブの後、クリスマスも一緒にいられるの。

イブから三日間。

先生が「イブは、樹がうるさいから四人でしよう。
その次の2日は、二人で過ごそうって。」って言ってくれたの。

だから、イブ用とクリスマス用の2つプレゼントを買いにきたんだけど……

2つどころか、1つも決まらない。

先生が好きなことや好きなもの…………

何も知らない。

「もう、いじけるのは後でいいから……探すよ!」

はぁちゃんに励まされて、再び探し始める。

「はぁちゃんは、何にしたの?」

「私?私はあてにならないよ。だって樹先生だから。
ずっと欲しいって言ってたから、抱き枕にしたの。
30前のオジサンが、クマの抱き枕を抱いて寝るんだよ!
参考にならないでしょう?」

確かに………

先生がクマの抱き枕を抱えて寝てる姿は……………笑える。

「でしょう??
だから、その人にあった物を探さないと。
でも…ちぃと二人で相談しながら選ぶのって、楽しいねっ!
今までは、内緒だったから……何をするのも一人だったもん。
友達と一緒に、好きな人の話しが出来るのって……幸せだよ!」って。

私は……先生を好きになる前から、樹先生やはぁちゃんがいたから

当たり前になってたけど……

はぁちゃんはずっと、一人で不安を抱えていたんだ。

もしかしたら、イブを四人で過ごすのって……

樹先生のはぁちゃんへの愛情なのかな?

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