僅か30センチの恋

顔を離したスズは少し
ハニカミながら照れるねって言った。

この後に続く事...。
俺もスズも、もう大人だから
その行為は知っている。

でも、どうしても躊躇ってしまった。

スズを悲しませたからだとか
そうゆう事は関係なくて
俺の胸の中にはずっと
小さな引っかかりみたいなものがあった。

情けないと思う、自分でも。
好きなら...男なら...強引にでも
結ばれるべきなのに
持ち前のネガティブさが顔を出した。
< 203 / 230 >

この作品をシェア

pagetop