僅か30センチの恋
顔を離したスズは少し
ハニカミながら照れるねって言った。
この後に続く事...。
俺もスズも、もう大人だから
その行為は知っている。
でも、どうしても躊躇ってしまった。
スズを悲しませたからだとか
そうゆう事は関係なくて
俺の胸の中にはずっと
小さな引っかかりみたいなものがあった。
情けないと思う、自分でも。
好きなら...男なら...強引にでも
結ばれるべきなのに
持ち前のネガティブさが顔を出した。