僅か30センチの恋

多田「もしかして
気にしてくれてたんですか?」

李人「まあ。ほとんどは
俺のせいでもあるから。」

多田「木山さんのせいじゃないですよ。
木山さんに好意を寄せる
女性社員のせいです。
でも、私は全然平気ですから。」

ぎこちない笑顔を見ると不安になる。
スズがよくするその笑顔を見ると
そんな言葉は信じられなくなる。

李人「その笑顔嫌い。」

多田「え?...すみません。」

李人「ああ、ごめん。
多田さんに言った訳じゃない。
俺の幼馴染もさ、そうゆう顔
よくするから。...つい。」
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