アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
『三十歳には結婚しようかな』と言っていたのは洸本人だが、アラキはニューヨークにいる洸の父からも言われている。
洸の返事次第では、話を進めるようにと。
洸が三十歳と決めた理由は、特にない。
それくらいの歳がいいだろうと、漠然と思っていただけだ。
だがーー。
洸は、「うーん」と、返事ともとれるようなとれないような、気のない唸り声をあげながら瞼を閉じる。
洸は来月三十歳の誕生日を迎える。
「いざとなると、相手が決められないですか?」
「そんなこともないんだけど、三十になるという実感がなくてねぇ」
「では、ものは試しで見合いでもしてみます? お任せ頂ければ責任をもって厳選致しますが」
心を奪われるような恋愛など今後も有り得ないと、断言している洸である。
『結婚はするよ。相手のことはもちろん、愛情をもって大切にするけどね』そう言って憚らない。
そしてその考えは、今も変わってはいない。
相手は西園寺家の嫁として、自分の妻としてふさわしい女性ならそれでいいのだ。
「任せる」
洸の返事次第では、話を進めるようにと。
洸が三十歳と決めた理由は、特にない。
それくらいの歳がいいだろうと、漠然と思っていただけだ。
だがーー。
洸は、「うーん」と、返事ともとれるようなとれないような、気のない唸り声をあげながら瞼を閉じる。
洸は来月三十歳の誕生日を迎える。
「いざとなると、相手が決められないですか?」
「そんなこともないんだけど、三十になるという実感がなくてねぇ」
「では、ものは試しで見合いでもしてみます? お任せ頂ければ責任をもって厳選致しますが」
心を奪われるような恋愛など今後も有り得ないと、断言している洸である。
『結婚はするよ。相手のことはもちろん、愛情をもって大切にするけどね』そう言って憚らない。
そしてその考えは、今も変わってはいない。
相手は西園寺家の嫁として、自分の妻としてふさわしい女性ならそれでいいのだ。
「任せる」