アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
とにかく彼にはこれからも先頭を切って先に進んでもらわなければならない。もちろん全力でフォローはしていくが、それにも限界がある。先日彼が体調を崩したように、心配なのは彼の恋が、彼自身を内から蝕む毒にもなりうるといういうことだ。
そんなことを思い悩みながら、鈴木はチラリと上司を見た。
彼は何食わぬ顔で書類に目を落としていたが、ふいに顔をあげた。
「このデータ、変じゃない?」
「はい?」
洸がペン先で指したグラフを見た鈴木は息を飲んだ。
「――すみません。気づきませんでした」
「どうかしたの? 珍しいね、君がミスするなんて」
返す言葉がないとはこのことだろう。
「すぐに修正します」
眩暈がする思いで、鈴木は常務室を出た。
そんなことを思い悩みながら、鈴木はチラリと上司を見た。
彼は何食わぬ顔で書類に目を落としていたが、ふいに顔をあげた。
「このデータ、変じゃない?」
「はい?」
洸がペン先で指したグラフを見た鈴木は息を飲んだ。
「――すみません。気づきませんでした」
「どうかしたの? 珍しいね、君がミスするなんて」
返す言葉がないとはこのことだろう。
「すぐに修正します」
眩暈がする思いで、鈴木は常務室を出た。