アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
洸がテーブルにグラスを置くと、ワイングラスをつたって赤い液体が沈んでいく。その様子を何気に見ていた飛香はふと、彼だけが自分たちの料理とは少し違っていることに気づいた。
「この子はね、炭水化物をとらないのよ」
夫人は少し呆れたようにため息をつき洸を睨んだ。
「うちの兄もです。特に朝と昼は眠くなるからと言って」
「あら、そうなの? 今どきの男子はそういうものなのかしらねぇ。それはそうと飛香ちゃんは何か食事に気をつけていることはあるの?」
「私は何もないです。何を食べても美味しくて、つい食べ過ぎてしまうのが悩みといえば悩みで」
「あらいいのよ、それはそれで健康な証拠なんだから。飛香ちゃんはもう少し太ってもいいくらいよ、お世辞じゃなくてね」
そんな他愛もないふたりの会話を聞いているのかいないのか、洸はチーズを摘まみつつのんびりとワイングラスを傾けている。
自分は全く会話に加わらないと決めているのか、一向に口を挟まなかった。
でも実は、見るとはなしにひっそりと、飛香を観察していた。
「この子はね、炭水化物をとらないのよ」
夫人は少し呆れたようにため息をつき洸を睨んだ。
「うちの兄もです。特に朝と昼は眠くなるからと言って」
「あら、そうなの? 今どきの男子はそういうものなのかしらねぇ。それはそうと飛香ちゃんは何か食事に気をつけていることはあるの?」
「私は何もないです。何を食べても美味しくて、つい食べ過ぎてしまうのが悩みといえば悩みで」
「あらいいのよ、それはそれで健康な証拠なんだから。飛香ちゃんはもう少し太ってもいいくらいよ、お世辞じゃなくてね」
そんな他愛もないふたりの会話を聞いているのかいないのか、洸はチーズを摘まみつつのんびりとワイングラスを傾けている。
自分は全く会話に加わらないと決めているのか、一向に口を挟まなかった。
でも実は、見るとはなしにひっそりと、飛香を観察していた。