アイラブ☆吾が君 ~恋する淑女は、十二単で夢を舞う~
「若い女の子が家にいると華やいでいいんじゃないですか?」
「まぁ確かに。母もサワも邸に花が咲いたようだと喜んでいるね」
「常務から見てはどうですか? 飛香さんという女性は、どんな感じの方なんです?」
「純粋無垢。そのひと言に尽きるな。記憶を無くしているからかもしれないけどね」
「ほぉ」
「見るもの聞くもの、口にするもの。全てが初めてのことのように感動している。碧斗がシスコンになるのもわからなくはない。あれでは心配だろう、生まれたての子供と変わらない」
「そうですか」
女性嫌いという訳ではないが、つね日頃から恋愛というものを毛嫌いしている洸である。そんな彼がこれを機会に“心を奪われる恋をする”、そんなことを面白半分に期待する鈴木だったが、現実は難しいようだ。
肝心の彼の口ぶりから連想させるのは、ひとりの女性としてというよりは幼い女の子でしかない。
望みは薄そうだと、鈴木は早くもあきらめた。
「まぁ確かに。母もサワも邸に花が咲いたようだと喜んでいるね」
「常務から見てはどうですか? 飛香さんという女性は、どんな感じの方なんです?」
「純粋無垢。そのひと言に尽きるな。記憶を無くしているからかもしれないけどね」
「ほぉ」
「見るもの聞くもの、口にするもの。全てが初めてのことのように感動している。碧斗がシスコンになるのもわからなくはない。あれでは心配だろう、生まれたての子供と変わらない」
「そうですか」
女性嫌いという訳ではないが、つね日頃から恋愛というものを毛嫌いしている洸である。そんな彼がこれを機会に“心を奪われる恋をする”、そんなことを面白半分に期待する鈴木だったが、現実は難しいようだ。
肝心の彼の口ぶりから連想させるのは、ひとりの女性としてというよりは幼い女の子でしかない。
望みは薄そうだと、鈴木は早くもあきらめた。