きみと1番目の恋

ーカタッ

微かな物音が聞こえ顔を正面に戻すと
向かい側の席に郁人くんが座っていた。

郁人「どうぞ。」

彼は淹れたてのソイラテを机に置いた。

翼「...郁人くん...。」

スケボー板を床に置いた
彼はもう片方の手にあった
カップに口をつける。

久しぶりの第一声がなかなか
出て来なかった。

まさか、ここに郁人くんが
来るとは思っていなかったから。

郁人「スケボーの練習してたんだけど
今日は何か調子が悪いみたいでさ
ちょっと休憩しようかなって
元バイト先にふらっと来たら
翼さんに会えてラッキーだったよ。」
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