きみと1番目の恋

1年振りとは思えない自然な会話に
心の底から戸惑った。

言葉など何も用意していなかった
私は在り来りな返事を返した。

翼「そっか。」

郁人「うそ。本当は翼さんに
会えるかもって期待してた。
ちょうどお昼休みだから。」

久しぶりに会ったにしては
懐かしくないその笑顔。

そっか。私、この1年間。
郁人くんの笑顔をずっと
思い出していたんだ。

郁人「平気?随分と顔色悪いけど。」

翼「うん。ちょっと疲れただけ。」
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