きみと1番目の恋

体中の細胞が好きを叫んでいた。
...でも、怖い。やっぱり怖い。

郁人「何が?」

翼「だって郁人くんには関係ないよ!
私の幸せも不幸せも。」

これが単なる優しさだと
突きつけられるのは
とてつもなく怖い。

告白して振られたら終わってしまう。
この心地よい関係がなくなってしまう。

...でも、ちゃんと言わなきゃ。
伝えなきゃ。聞かなきゃ。
素直に話そうと決めたんだ。
逃げてばっかりじゃダメなんだ。

郁人「うん、そうだね。」

だけど...やっぱり私は...
勇者にはなれなかった。
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