きみと1番目の恋

だけど、郁人くんは
なかなか帰って来なかった。

郁人くんの分のご飯を冷蔵庫に入れ
お風呂に入り、寝室へと向かう。

今日こそは話そうと心に決めていたせいか
目を閉じても
なかなか眠る事が出来なかった。

郁人「翼さん。起きてる?」

いつ帰って来たのか気付かなかったけれど
郁人くんの声が聞こえてきて嬉しかった。

翼「うん。...起きてるよ。」

扉の向こう側から聞こえる息を吐く音。

郁人「このままでいいから
少し聞いてくれないかな?
ごめん、翼さんの顔を見たら
言えなくなりそうなんだ。」

翼「うん。」
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