きみと1番目の恋
郁人「お礼、期待してる。」
翼「任せて。ちゃんとお礼するから。」
時刻は午前4時。
さすがにこれから飲みに行けるほど
私は若くはない。
郁人くんの方も随分と
疲れていたのかこれからBARへ行こう
とは言わなかった。
郁人「はは。嘘だよ。
お礼なんていらないから。
始発も動いてないし
タクシー拾おっか。」
翼「平気だよ。1人で帰るから。」
郁人「俺が平気じゃない。」
翼「え?」
郁人「もしも、ここで分かれて
翼さんに何かあったら俺が嫌。
それに翼さん家と俺ん家、同じ方向だから
一緒に帰ろうよ。てか帰りたい。」