きみと1番目の恋

当たり前な事なんだけど
やっぱり1人でやるよりも
2人でやった方が随分と
早く終わった。

当たり前な事が
すごく嬉しかった。
チーフになってからは
手伝ってくれる人なんて
いなかったから。

皆で助け合ってやっていた仕事も
いつの間にか1人でやる事が
多くなって、部下のミスの尻拭いも
1人で責任を取る事ばかりで
2人で何かをやり遂げる事の喜びとか
お疲れ様って言い合える事の
嬉しさとかを忘れてしまっていた。

郁人「お疲れ様、翼さん。」

翼「郁人くんもお疲れ様。
手伝ってくれてありがとう。」
< 76 / 387 >

この作品をシェア

pagetop