テレビの感想文

話を戻します。

はずきがスマホで、ヨウコに関する何かの資料を撮影している。

そしてラスト、亨の父親、啓三がはずきに頼んで調べてもらい、ヨウコが無免許だと発覚してしまう。
ヨウコは軍医として経験を積んでるけど、日本の医師免許は持ってない。

怒っている啓三を前に医師たちが無言になり、部屋が静まり返る中、はずきの顔が映ったとき、一瞬、ほんの少し微笑んだような、片方だけかすかに口角を上げたような表情をしていた。この表情が、なんか怖かったです。

どうしても受け入れられない、自分にないものを持っている人が、まさにいま、危うい状態になっている。それを少し喜んでる？　
あの表情はどんな気持ちだったのか、わからないし、わかりようもないけど、なにか人間の怖さをかいま見たような気がしました。

第４話でもそうだったけど、はずきを演じる平岩紙さんの演技がすごい。



それと、今回は前半で、同じ家で暮らせない家族（子どもへの性的虐待、加害者の大人）、後半はお金がなく、身寄りがないホームレスが病院に収容されることについて路上生活者への支援、独居老人の孤独死）、と
家族に関する社会問題が出てきた。

わが子にうまく向き合えず、同じ家で暮らせないマユと母親と、亡くなったあとで話すことはできなかったけど、ようやく父親と再会できた息子。どちらの家庭も、幸せなのかな。


参考
『新宿野戦病院【ヨウコが見た命の不平等！ホームレスと政治家が緊急搬送】』　♯05
2024年７月31日

日経エンタテインメント！
2024年８月号