テレビの感想文
失恋した亨に、19歳の女性、
「ダサくないと思います」

「挫折を味わうのは、お医者さんとして大切なことなんじゃないですか。私が患者なら、人の痛みを知ってるお医者さんに診てもらいたいし、傷ついて、乗りこえた経験は、絶対に無駄じゃないと思います。

だから、ダサくない」

さっきまであんなに大声出してたのに、黙って聞いてる亨。

「先生、頑張ろう? 私も頑張るからさ」

患者が医師を励ましたよ。立場が、逆。

「ありがとう……」と亨。うん、この亨の心の乱れっぷりには笑ったけど、死にたがっていた19歳の女性が、「私も頑張るから」と言ったのなら、亨の失恋は思わぬ形で有効利用されたよ。



聖まごころ病院に、あの、キレながらクレームを言いまくった女性、星崎が来た。
ただ、医師たちみんなお酒を飲んでいて、タイミングが悪い。

さっそく、医師たちにそれはなんだとスマホを向け、撮影をし始める。

なんだこの人。前回、お酒を飲んでいたのとは違い、いまは飲んでないのに。口調が、表情が、すべてケンカ腰。

息子を担当した横山先生に、誤診だとつめ寄る。しかしあのとき、この人、酔っていたし、自分が診察をやめさせようとしたり、とにかくタチの悪い行動をとったこと、おぼえてないのでは?

ちょうど、アメリカのケーブルテレビの取材中。はずきや白木さんが事情を説明しても、いちいちつかっかってくる。カスハラをやめない星崎。その様子を部屋の外から見ている院長。

別の部屋に、舞、岡本、田島先生がいる。
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