テレビの感想文

残された亨は、はずきたちと聖まごころ病院を存続させることに。その後、病院は……、の前に。

籐のいすに座っているヨウコの前で、正座している舞。ヨウコが週刊誌に報じられたのは、舞がしたことだった。自分がやったと告白する。理由は、ヨウコばかり認められていて、うらやましかったから。

けど、舞がSM嬢だってことがネットで拡散し、外国人からのウケがよく、ネット上でちやほやされるという思わぬプラス効果もあった。

うーん……。舞がNPOで活動してきたことって、岡本からも亨からも否定的に言われていたんだよね。岡本なんて、警察官なのに、歌舞伎町には反社や半ぐれの人たちがにらみをきかせていて、子どもが入れなかったから、それで抑止効果があった、と悪いことをする大人たちも、ある意味、この街には必要悪なんじゃないの？　的なことを発言しているし。

亨が舞のことを「歌舞伎町のジャンヌ・ダルク」と言っていたけど、舞は、本気でこの街を変えようとしていたんだろう。まっすぐに、純粋だった。でも、舞も人の子。承認欲求だってある。

ルミナで人々の心がすさんで、何も悪いことをしていなかった舞が誹謗中傷のターゲットになったことで、世の中の清濁の、濁の部分に、舞も飲みこまれてしまったんじゃないだろうか。

そりゃあ、舞だって「もう、やってらんねーよ」となって、放置された自転車を蹴りたくなったりもするよ。歌舞伎町のジャンヌの、闇落ちみたいなものだ。