テレビの感想文
『toi-toi』は、、ひとつの「問い」について、番組に出演した人たちが語り合う番組だ。

例えば、クレプトマニア(窃盗依存症)の人が、モザイクなしで顔を隠すことなく、自分はクレプトマニアだと伝える。

『バリバラ』のように、軽い口調でボケるようなことを言う人が出てくるタイプの番組ではない。「ちょっとこれはな……」と、正直言って自分の趣味嗜好に合わないと判断し、録画をしなくなっていた。

でもあるとき、Eテレの『toi-toi』のCMを見て、気になったので録画をした。そのCMには、性暴力の被害の当事者がいた。




その女性、仮にAさんとすると、Aさんはメディアを通じて、少しずつ被害にあった経験を話すようになったけど、
ネット上のひぼう中傷など、二次被害に苦しむようになった。

なんでネットで、傷ついたり苦しんだ人に、心無いことができるんですかね。匿名だからできるんでしょうけど。

そうやって、Aさんが「人に話せる」ようになったのは30年以上経ってから、だったそうです。それだけの長い長い時間をかけて、ようやく言えるようになった。それほど傷は深かったと想像がつくのに。
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