一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
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「あっ、美香!お疲れー!」
「唯…!お疲れ様。」
午後七時。勤務終わりのランコントルホテル。
同期の彼女が朗らかに笑う。
「今から瀬戸くんと一緒に、如月さんと飲み会しようって話が出てるんだけど、美香も来るよね?」
「えっ!ほんと?」
如月さんは、出会った頃から変わらずドラマや映画で主演を務め、日々忙しくしているようだ。
樹さんとの繋がりから親しくなった私たちは、たまにこうして瀬戸も交えて飲み会をしている。
…樹さんが日本を発って、一年が過ぎた。
彼が異動した先のホテルの噂は、職場でもニュースでも流れている。椿のいるニューヨークのホテルとも提携し、どうやら、うまく軌道にのっているようだ。
しかし、彼からの連絡はまだ一度もない。
結果を出すまで、っていつまで?
そんなことを考えたら終わりだ。ドツボにはまって、急に悲しくなる日が来る。
離れてから三ヶ月は、さすがに辛かった。
スイートルームを出て自宅に戻った私。彼と出会う前の暮らしに戻っただけなのに、あり得ないほどの孤独感が私を襲った。
現実だけではなく、心の奥底に住んでいた“彼”までもが私の元から引っ越してしまったらしい。心にぽっかり空いた穴が、樹さんの存在の大きさを物語っていた。