一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~

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『お客さん、着きましたよ。』


自動ドアが開き、コツ…、とコンクリートの地面に降り立つ。

すると、そこは綺麗なホテルだった。見惚れるほど品があって豪華な外観。それに、明らかに高そうだ。

どうやら、久我ホールディングスのホテルというわけではないらしい。


スッ!


回転扉をくぐりフロントに向かう。

便箋に同封されていた鍵を見せると、エレベーター前まで案内された。

それは、スイートルームへの直通エレベーター。ホテルは違うが、一年前の記憶が蘇る。

しかし、チン、と光がついてエレベーターの扉が開くと、私は目の前の光景にどこか既視感を覚えた。


(あれ…?このホテル、なんだか知ってるような…)


ランコントルホテルと間取りが似ているわけではない。しかし、どこか懐かしい気がした。

まだ、はっきりとは思い出せない。

やがて部屋の扉の前まで来ると、私は静かに鍵穴へとルームキーを差し込んだ。


ーーガチャ


重厚な音とともに開く扉。

…と、その先の光景を見た瞬間。

私の脳裏に、鮮明にあの夜の記憶が蘇った。

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