一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
「桐生からちゃんと受け取ったみたいだね。…よかった。」
こくこく、と頷く私。くすりと笑った彼は、心から嬉しそうに目元を緩ませた。
久しぶりに会った彼のイケメンオーラに圧倒される。
あれ?樹さんって、こんなにカッコよかったっけ?
ブランクがありすぎて、直視できない。
「あ、あの!向こうでの仕事は落ち着いたんですか?」
緊張を紛らわそうとそう話題を振ると、彼は落ち着いた様子で答える。
「うん。スタッフたちも動きに慣れて、もう俺が指揮を執らなくてもよくなったから。」
「っ、じゃあ…!!」
期待に満ちた瞳で彼を見つめると、樹さんは優しく私の髪を撫でた。
「来週から、ランコントルホテルに戻ることになった。」
どきん…!!
心臓が大きく音を立て、思わず泣きそうになる。
ついに、この時が来たんだ。
彼は、私との約束を守って、一年で結果を出して帰ってきた。それは、口で言うよりはるかに難しいことだっただろう。
「えっと、桐生さんもですか?」
「うん。あいつは俺の右腕だからね。」
「つ、椿はアメリカで…?」
「あぁ。元気にしてるよ。美香によろしくって言ってた。」
「…っと、向こうではどんなお仕事を?」
「ふふ…、いっぱい質問するね。」
にこにこして私を見つめる彼。私の口数が多いことが、緊張のせいであることを見抜いているようだ。