一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
私は、ドキドキしながらテーブルの上に目をやる。
「あの、あそこに置いてあるのって……」
すると、樹さんがふっ、とまつ毛を伏せた。
「あれは後で。」
「?」
はぐらかされた瞬間、流れるように頰に両手が添えられた。
目を見開くと同時に唇を奪われる。
ちゅっ。
至近距離で交わる視線。彼は、先程とは違う色気を宿した瞳で私を見つめた。
「今は、こっち。」
「!!」
それなりにムードがあるホテル。薄暗い部屋。熱を帯びた視線に、二人の空気が変わった。
いくら経験のない私でもわかる。
男の目だ。
樹さんは、ぐいっ、と私の腰を引き寄せた。向かい合うように抱きしめられ、どくん!と胸が音を立てる。
ーーちゅ。
首筋に落とされたキス。彼の舌が肌に触れ、ぞくりと甘い痺れが走った。
「い、つきさん…!あの、お風呂とか…!」
「大丈夫。俺はさっき入ったから。」
「違う違う…っ!私、シャワー浴びたいです!走ってきたから、汗かいたし…!!」
「へーき。気になんない。」
「私が気にするんです!!」
ぐい!と彼を押しのけると、樹さんはもどかしそうに眉を寄せ、やがて渋々頷いた。
用意されていたタオルを持ってバスルームに駆け込む私。体を念入りに洗い、もちろんバスタブに浸かる余裕なんてない。
シャワーを終えると、バスローブが用意されていた。一瞬躊躇したが、他に着替えなんてない。下着の上に着ると、急に緊張感が高まった。