一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
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ピチチチ…
「ん…」
目を覚ますと、背中に柔らかいベッドの感触がした。いつも寝ている寝具より、すこぶる寝心地がいい。
大きな窓から見えたのは、朝日に照らされた高層マンション。天井には小さなシャンデリアが付いていて、ベッドの周りには明らかに高そうな調度品が並んでいる。
(…あの朝と、同じだ。)
ふわふわした意識の中、ごろん、と寝返りを打つ。
すると、目の前に現れたのは綺麗な筋肉質の体だった。まだ夢の中にいる様子の彼は、静かに寝息を立てている。
(あの朝とは違う。私たちは、もう……)
整った顔立ち。長いまつ毛。全てが見惚れるほどカッコいい。
さらり…
つい、彼の髪に触れる。
少し癖のある黒い髪が、するりと指の間を通った。優しく耳にかけると綺麗な首筋が見える。
柔らかくてサラサラだ。私より背の高い彼の髪に触れるなんて、今までしたことがない。
…と、まどろみの中、指で彼の髪を解き遊んでいた、その時だった。
「…俺を撫でるの、楽しい?」
「っ!」
気付くと、綺麗な二重の瞳が私を見つめていた。思わず髪から離した手を、きゅっ、と掴まれる。
「なんでやめちゃうの?」
「…や、だって、樹さんが起きたから…」
「俺、ずっと起きてたよ。美香が楽しそうだったし、指が気持ちいいから好きにさせてた。」
「……っ。」