一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
かぁっ、と赤くなる頰。何も言えずに数秒二人は見つめ合う。
すると、私の手を離した彼はそのまま背中に腕を回し、ぎゅうっ、と私を抱き寄せた。
触れ合う肌の感触に、どきん、とする。
「…おはよ、美香。」
耳元で囁かれた声は、愛おしさと優しさに溢れた響きだった。
隣に、いる。
離れていた一年を埋めるように、私の存在を確かめるように。彼は私の体をさらに抱き込んだ。
「…っ、苦しいです…っ。」
「ごめん。…でも、もうちょっと…」
至近距離で交わる視線。
ふわり、と笑った彼につられて笑みが溢れた。
こんな幸せな朝はない。
「体、つらくない?…昨日、ちょっと無理させたでしょ…?」
「……平気です。…たぶん。」
体は、少しだるかった。でもそれ以上に、心に溢れる幸福感が全身を満たしているように思えた。
静かに瞼を閉じて息をする彼。寝ぼけているような呼吸に、くすり、と笑う。
「まだ眠いんですか…?」
「…ん…、時差ボケ……」