一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~

とろん、とした瞳で呟く彼に、思わず声が漏れた。


「…可愛いですね。」


「三十路の男つかまえて、何言ってんの…」


ふふ、と笑うと、少し照れたような彼がもぞり、と動いた。

数秒見つめ合い、軽いキスが落とされた。

昨日の熱が脳裏をよぎって、急に恥ずかしくなる。

その時、ふと彼が口を開いた。


「美香。手、見て…?」


「?」


ぱさ、と布団から両手を出す。

すると私の左手に、昨日までなかった“あるもの”が見えた。

薬指に輝くのは、小さなダイヤのついたエンゲージリング。


「…っ…!!」


声が出せずに目を見開く。

驚き、というより、驚愕、の方が近いだろう。まるで雷で打たれたような衝撃が体に走った。


「…こ、これって……」


震える声でそう呟く私。

すると、ふわり、と目元を緩めた彼が、甘い声で囁いた。


「…美香。」


まっすぐ私を映す彼の瞳。

揺らがない強さの中に、愛しさが溢れたような眼差しが私をとらえた。


「俺とまた週刊誌に載る気、ある?」


「え?」


(どういう意味…?)


きょとん、として彼を見つめると、きゅ…、と絡められる指。

左手の薬指に落とされた口づけは、まるで誓いのキスだった。

そして、ふふ、と柔らかく笑った彼は、子どものような無邪気な声で私に告げる。


「俺と結婚しよ、って言ったの。」

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