一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
(本当にきた…!)
おずおずと「どうぞ。」と部屋へ通すと、彼はわずかに目元を和らげて足を踏み入れた。
つくづく、スイートルームが似合う男だ。部屋の中に立っているだけで絵になる。
その時。私は、はっ、とした。
(なんの躊躇もなく部屋に招き入れちゃったけど、これって正解なのかな?成人女性としては警戒心なさすぎ…?)
酔った勢いで一線を超えた相手に何を言っているんだ、という話ではあるが、普通、もう少しバリアを張るべきなんじゃないだろうか。
と、私が悶々と考えていると、ソファの前に座る彼の姿が目に入った。その画面には、久我 樹の記事が堂々と映っている。
「わぁっ!見ないでください!ぷ、プライバシーです…っ!」
「人の個人情報を検索しておいて、何言ってるの。」
慌てる私を、微動だにしないクールな表情で見上げた久我さん。わずかに目を細めた彼は、静かに続ける。
「へぇ。俺のことを調べてたんだ?」
「えーっと…。私、久我さんのことをあんまり知らないですし…話題作りのネタでも見つかればと思って…」
カタカタとマウスを動かす久我さん。切れ長の瞳が画面の文字を追っていく。
「ふふ。履歴、俺の名前ばっかりじゃん。どんだけ調べてるの、あんた。」
「とりあえず、出てきた記事を手当たり次第…」
「こんなの見たって、どうせ上部だけなのに。」