一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~

(え…?)


ぱちり、とまばたきをすると、彼はパタン、とパソコンを閉じた。


「一応言っとくけど、俺、ウィンタースポーツ嫌いだから。」


「え?スノーボードが趣味だって…」


「ただのイメージ戦略。全部、桐生の差し金。」


(桐生さん…)


さすが、敏腕秘書。あの、眼鏡の奥のブレない冷たい瞳の思惑通りといったところか。

すると、彼がぼそり、と私に言った。


「こんな記事なんかを見るより、直接聞けばいいでしょ。君の目の前にいる俺が本物なんだし。」


「え…」


「現に、こうやって親睦を深めに来たわけだしさ。」


どうやら、彼は私とお話をするためにわざわざ時間を作ってくれたらしい。衝撃的な出会いの割に、ずいぶん優しい距離の縮め方をするものだ。


「…ありがとうございます。」


「ん。俺ももっと話したいと思ってたから。座りなよ。」


「あ、はい。」


…と、その時だった。

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