一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
…この人、桐生さんに相談したの?
予想外のセリフに、彼の持っているDVDに目が止まる。
「これ、ベタ甘な恋愛映画ですけど…樹さん、興味あるんですか?」
「んー…。美香が好きかなって思って。」
これをチョイスする桐生さんにも驚くが、慣れないレンタルショップで棚をウロついたであろう樹さんも想像つかない。
つい、小さく吹き出す私に、彼はきょとん、と首を傾げる。
「気に入らなかった?もう飽きるほど見たとか?」
「いえ…!その映画、評判がいいって聞いていたんですけど、ちょうど公開時に観れなかったんです。」
微笑ましくなってくすくすと笑った私は、サーバーを準備しながらそう答えた。
楽しそうな私を見て息を吐いた彼は、「ならいいけど。」と呟いて画面を見つめる。
ぽすん、とソファに座った私。すると、彼が耳元で囁いた。
「美香。電気消そ。」
「えっ!」
「映画館っぽくていいじゃん。大丈夫、エロいことはしないから。」
「べ、別に、そんなことを気にしたわけじゃ…!」