一途な御曹司と極あま初夜事情~クールな彼は独占欲の塊でした~
動揺する私に、くすり、と笑った彼。
有無も言わさず照明を落とされ、暗くなっただけで、彼をより近くに感じる。
きゅ…っ。
ふいに、ソファにおいていた手に指を絡められた。ぴくり、と、した私に、彼はこちらを見ずに囁く。
「これくらいいいでしょ?」
「隣にいるんだから、わざわざ手なんか繋がなくても…!」
「しー…、始まったから黙って。」
あぁ。また彼のペースに巻き込まれていく。
きゅっ、と繋がれた右手は、離れる気配を見せない。
…〜〜…!…〜!〜〜…
やがて、二人っきりの空間に俳優たちの声が響いた。
真っ暗闇のせいか、いつもより彼を近くに感じる。
ちらちら視界に入る彼にたまに意識を持っていかれるが、私は真剣に画面を見つめていた。
ーートン。
「っ!」
突然。彼の頭が、こつん、と私の肩に寄りかかる。不意打ちの行動に、どきん!と体が跳ねた。
「ち、ちょっと…!樹さん…」
そう、私が小声で彼の名を呼んだ、その時だった。
「すー…すー…」
隣から、心地よさそうな寝息が聞こえた。目を見開いて彼へと視線を向けると、綺麗な寝顔が至近距離に映る。
(ね、寝てる…!うそでしょ…!)