ワケあり同士による華麗なる政略結婚
握りしめた手を見つめていると、励まそうとしてくれているのかその手を優しく握ってくれるマコちゃん。
「まっ!そんなに深く考えない事よ。話を聞いてる限り向こうも満更じゃなさそうだし?」
「そ、そうかな、、。」
「そうよ!だって人とは暮らせないタイプなんでしょ?そんな男が現に美麗と暮らせてるじゃない。」
「それは、、無理してるだけで、、、仕方なくだと思う。」
「本当っ昔からネガティブなんだから、、!まずその考えを変えないと駄目よ。取り敢えずそのネガティブ思考を止めることね。すぐには無理かもしれないけど。たまには自分の気持ちが思うままに行動しなさい。」
「、、うん。」
小さく頷くと、今度は頭を撫でられ柔らかく笑ってくれた。
「、、私はいつでも相談に乗るわよ。だからあんまり思い詰めない事。いいわね?」
マコちゃんは厳しい事だって言うけど、それは私の為思って言ってくる事だと分かっているし、最後にはなんだかんだで私を甘やかしてくれる。
私にとってかけがえのない存在。