ワケあり同士による華麗なる政略結婚







「ね?ドキドキするでしょ?そういうのを恋っていうの。」

「これが、、恋、、?」






男性恐怖症の新たな発作かもしれないとずっと悩んでいたその胸の痛みが恋だったのだと自覚すると急に恥ずかしくなって、椅子に座り込んだ。







「可愛いっ!!そんな美麗を見れる日がくるなんて思わなかったわ〜。あ、でも変に焦っちゃダメよ?美麗は恋だって初心者なんだからゆっくり育てていけばいいの。それにっ!運が良い事に恋した相手と既に結婚してるんだから。最高にラッキーじゃない?」

「そっか、、!そうだよね!?でも愛想を尽かされないようにしないと。この同居だって半年の期間限定だし、駄目だったら離婚、、、、しなきゃいけないから、、。」









今度は急に不安になってギュッと自分の手を握った。


確かにキスはされたけど、彼にとっては気まぐれみたいものだ。

きっと深い意味なんてない。






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