ワケあり同士による華麗なる政略結婚
ドアの向こうからは女性の声で会議の時間を知らされた。
会議へと呼びに来るくらいだから、彼の秘書の方かな、、。
ボンヤリそんな事を考えていると背を向けていた彼がこちらを向いて二度目の溜息。
「、、?誠也さん、、、?」
『悪い、、時間だ。』
「え、、?いいえっ、、!?こちらこそ長居してしまってすみませんでした。私のせいで休憩時間がなくなってしましたね、、。本当にすみませんでした、、!」
せっかく持ってきたお弁当も食べてる暇なんてなくなってしまった。
「会議、、頑張って下さい。それと、、会食も。」
ソファーから立ち上がり彼から視線を外し、声をかけた。
すると彼の手が伸びてきて、顔を無理やり彼の方に向かされた。