ワケあり同士による華麗なる政略結婚
『、、何か隠している事があるんじゃないか?』
「、、え?」
彼の三度目の溜息。
『言ってみろ。』
彼に強めに圧をかけられ、仕方なく白状する。
「えっと、、、実は、、お弁当を作ってきたんです。もしお時間があればと思ったのですが、、、。」
俯きながら、持ってきたお弁当をぎゅっと握りしめる。
すると手からお弁当がするりと消え、顔を上げると私の手の中にあった筈のお弁当を彼が持っている。
『これ、、お前が作ってきたのか?』
「えっ、、?!は、はい、、すみません。お昼も栄養を摂って頂きたくて、、。差し出がましい事をしました。持って帰りますから返して下さいっ、、!」