ワケあり同士による華麗なる政略結婚
「いいえ、、、なんでもありません。では帰ります。お仕事、頑張って下さい。」
彼に見送られ部屋を出た。
無言で歩く秘書の澤村さんの後を追ってロビーを抜け社外へと出る。
車の中でも無言。
何故かピリついた空気が漂う車内。
なんか、、嫌われてる?
多忙な彼に迷惑を掛けて、会議を遅らせてしまったからかもしれない。
その空気が居たたまれなくなって小さく声をかけた。
「あの、、澤村さん。お忙しい所お手を煩わせてしまって申し訳ありません、、。それに会議も遅らせてしまって。」
「そう思われるのでしたら、二度と来られないで下さい。副社長はとても多忙な方です。仮にも妻という立場なら、それくらいお分かりではありませんか?それとも自分は彼の特別だとでもおっしゃりたいんですか?」
真っ直ぐ前だけ見ながら冷たく言い放たれた言葉に謝ることしか出来ない。
「い、いいえ、、、すみません。今後は、、気をつけます。」